2025.11.19
北老人福祉センター マスコット人形製作体験会のご紹介
11月19日(水)に、佐竹康子氏を中心としてマスコット人形製作体験会が行われました。
新しい自主サークルの立ち上げのため、今回は体験会としての開催となりました。
正式にサークル団体として発足する事が決定され、来月もしくは春から活動を行う見込みです。
土台から手作りのお人形を作ります。 お人形本体はなんと、綿で出来た目の細かいタイプの「軍手」を利用したものでした。軍手でマスコット人形が作れるとは初耳だったので驚きでした。
あらかじめ佐竹氏が「作成キット」を用意してくださり、それを縫い付ける作業となりました。
まず、綿を調整するところから始まります。
頭の部分の綿を下げてあごのラインを丸く調整します。
顔の下の方を意識して真ん中より少し下に目となるボタンを付けます。
目の位置に待ち針を挿して、目安にします。
ここで遅れてきた利用者さんがいらっしゃったのですが、佐竹氏はとても優しく「大丈夫よ!」とお声がけしていました。
「先生、目の位置がちょっとわかりません!」という利用者さんにはマンツーマンでお手伝いします。
人形の頭を押さえながら針を後ろから刺していきます。
「すごく簡単に考えていたけど、案外難しい!!!」
という声がちらほらと出てきました。
人形の目は表情を決める大事なパーツですので、皆さん慎重に位置を決めていました。
先生の人形を見本に四苦八苦する方もいらっしゃいました。
利用者さん同士で相談しながら、目と口の部分を縫っていきます。
とある利用者さんからお話を聞きました。
「昔こういう人形が流行していたこともあったんですよ。
私の母が良く作っていて、いつか自分も、と着物の材料も揃えてとってあったんです。
今回この体験会の事を知ってチャンスだと思い参加しました。」
お母さまとの大切な思い出のある人形だったのです。もう何十年も前の話だけどね、とお顔を綻ばせておられました。
お裁縫が得意な方ばかりが参加されているイメージをしていたのですが、得意な方も苦手な方も色々な思いを持って集まっていらっしゃいました。
また違う利用者さんですが、 「私は手芸を普段からしているわけではないんです。新しいことに挑戦をして始めるきっかけになるんじゃないかと思い、今回参加しました。」
と己の好奇心、向上心を語ってくださいました。きちんと覚えて一人でも作れるようになりたいと、熱心にメモをとっていました。
目と口を縫い付けたら今度は腕です。軍手の指部分を利用したもので、作成キットに用意されていたワンピースの袖部分と縫い合わせていきます。
先生や周りの方と相談し合い和気あいあいと体験会は進んでいきました。
「あなたのすごくステキだから!」と褒め合う姿もとても和やかでした。
ワンピースの本体はギャザーを寄せて、かわいらしい仕上がりになりました。
あとは髪の毛を付けるだけなのですが、この方法に、びっくりさせられました。
毛糸の束を、頭の真ん中に1回縫い付けて、留めるだけでした。
その後、櫛を使って丁寧に髪の毛を整えます。
はさみで前髪を可愛らしくカットします。
のりで髪を付けて、これでもう、完成です!!
取材スタッフ側も、この体験会を見学させていただき、発見の連続で充実した時間を過ごすことが出来ました。
たった2時間でこのクオリティのお人形が作れるなんて、本当に驚きでした。
このようなものが経験のない方でもすぐに作れるなんて、このサークルは今後是非とも盛況していただきたいと思いました。